オープンイノベーションへの取り組み

手軽な深部体温の
測定技術

独自のセンサー/アルゴリズムによる、深部体温の測定技術です。熱の動きを独自センサー及びアルゴリズムによってモニタリング/解析することにより、使用者の身体の内部の温度(深部体温)を非侵襲的かつ手軽に高い精度で計測することが可能です。この測定技術を活用して、日々の体調管理、疾患のモニタリング、熱中症予防、運動パフォーマンス管理等のアプリケーションへの展開が可能です。

製品概要

  • 01

    独自の小型センサーにより、体外から非侵襲的に深部体温を測定することで、手軽に深部体温を知ることが可能。

  • 02

    当技術では連続的な深部体温の測定が可能。使用者の深部体温の変化を測定することができ、日々の体調管理、疾患の検知、スポーツ時のパフォーマンス管理等に活用可能。

  • ※深部体温測定のスタンダードには、直腸の温度を計測する方法がある。
    精度が高い一方で、温度プローブを肛門から直接体内へ挿入して直腸内部の温度を計測する必要があり、使用者への負担が大きく、日常生活下での連続的な計測が難しいことがデメリット。

技術概要

開発中

●皮膚温度/深部体温とは

一般家庭で使用される体温計は皮膚温度、つまり、皮膚の表面の温度を測定し使用者の体温を測定しています。しかしながら、この測定方法には、周囲の環境の影響を受けやすいといった弱点があります。皮膚温度に対して、深部体温、つまり、身体の内部の温度は周囲の環境を受けにくいといった特徴があり、個人差はあるものの約37.0℃付近となっています。実際に、外気温の低い環境下では身体の末端部位(足先/前腕/手/下腿部等)の皮膚温度が下がる一方、脳や内臓等の身体の中心部は比較的一定の温度となり、対して、外気温の高い環境では末端部位と中心部位の体温の皮膚温度の差は少なくなるとされています。

●深部体温を知るメリット

深部体温を知るメリットは「表面化しにくい身体のサインがわかる」事です。先述した特徴に加えて、深部体温には概日リズム、疾患、運動等によって変化するとされています。従って、この深部体温の変化を連続的に計測し、そのデータを比較することによって、表皮温度等では検知の難しい身体のサインを知ることができ、日常生活における体調管理、疾患の兆候/検知、スポーツ時のパフォーマンス管理などに役立てることが可能です。

●深部体温の測定方法
独自センサーとAIベースのアルゴリズムの組み合わせにより、体表から皮膚温度に加え深部体温を測定。
センサーによって検知する
熱の動きイメージ
  • 体表から放出される熱の動きを
    独自のセンサーで検知

    独自のアルゴリズムによって熱を解析

    深部体温に加え皮膚温度も計測

ユースケース

安心・安全、生活を見守る幅広い分野でご利用いただけます。

  • 熱中症/熱中症の兆候の検知

    肉体労働の環境やスポーツの現場などでリアルタイムに深部体温をモニタリングし、熱中症など深部体温の上昇がみられた際にアラートを出すことで、事故の防止やユーザーの保護を図ります。

  • スポーツ選手のパフォーマンス最大化

    スポーツの練習や試合を行う選手の深部体温をモニタリングし、温度に応じたウォームアップやクールダウンによる介入を行い、最大限のパフォーマンスを発揮できる深部体温の維持を目指します。

  • 体調不良の予防や検知

    病気やケガで入院している患者の深部体温をモニタリングすることで、体の変化が発生した際にいち早く検知ができます。

  • Femtech分野での活用

    深部体温を日常的にモニタリングすることで月経や妊娠など女性特有の生理現象の兆候や発生を早期に検知し、通院や治療などの適切なアクションに繋げるアプリケーションの実現を目指します。

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