1160企情
2023年8月25日
SMK株式会社
広報室長 古田尚之
SMK 福島県会津若松市の高齢者見守り支援サービス実証事業に参加
SMK株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 池田 靖光、以下SMK)はこのほど、福島県会津若松市で行われる高齢者の見守り支援サービスの実証事業に参加します。この実証事業は、高齢者の睡眠の質の改善と薬の飲み忘れ防止による健康維持改善を目的に、アイラ株式会社(以下 アイラ)の「ささえiコミュニティサービス®」をプラットフォームとして利用し、SMK、NTT PARAVITA株式会社(以下NTT PARAVITA)、株式会社アインホールディングス(以下 アインHD)、ALSOK福島株式会社(以下ALSOK福島)が、会津若松市および市内の地域運営組織「みんなと湊まちづくりネットワーク」と協働して2023年9月より行います。
■実証事業の概要
日常生活における高齢者の「服薬」と「睡眠」にフォーカスし、ICTによる自然な生活の見守りと、その生活データによる「非日常(異常)検知」から「駆け付けサービスによる安否確認」までの一連の流れを実証します。
1つ目は、SMKとアインHDの「スマート薬箱®」のサービスです。在宅患者の薬の飲み忘れを防止するために、決められた時間に「スマート薬箱®」が音と光で服薬を促します。また、「スマート薬箱®」の引き出しの開閉を検知して、クラウドへ送信します。そのクラウド上のデータを服薬データとしてアインHDの薬剤師が閲覧することで患者への適切な服薬支援アドバイスに役立てることができます。
2つ目は、NTT PARAVITAの「ねむりの見守り」サービスです。布団やマットレスの下に配置したシート型睡眠センサーで睡眠データを収集・分析し、月に1度のカウンセリングを「ささえiコミュニティサービス®」のビデオ電話で行います。これにより行動変容を促し、睡眠の質の向上を目指します。
今回の実証では、この2つのサービスで検出した「服薬」と「睡眠」の異常状態をアイラの「ささえiコミュニティサービス®」の機能を利用し、ご家族(または自治体の担当者など)に通知します。通知を受けたご家族は、見守り対象者の安否がビデオ電話などで確認できない場合、ALSOK福島に駆け付け依頼を行います。
今回の実証の意義は、「服薬」と「睡眠」の悩みに寄り添い改善をサポートするだけでなく、これらのサービスが連携し、異常を検知した場合、最終的に人が駆け付け安否を確認するという、そこに住まわれているご本人とご家族にとって安心していただける、言わば「見守りの社会実装」となっている点です。
■「スマート薬箱®」について
SMKの「スマート薬箱®」は、服薬お知らせのアラーム機能により、薬の飲み忘れを防止します。薬箱には、薬を収納する4つの引き出し(朝、昼、夜、寝る前など)を備えており、服薬お知らせの時間には、飲むべき薬が入った引き出しのLEDが光り薬の飲み間違いを防ぎます。また、引き出しの開閉状態を検知し開閉データがスマートフォンやタブレットに記録され、同時にクラウドに送信されます。クラウド上のデータは、薬局の薬剤師がパソコンなどで閲覧可能な服薬データとして利用できます。例えば薬箱の開閉が1日行われなかった場合、家族にメールを送信することができます。現在、多くの在宅患者が利用しているお薬カレンダーでは、薬の飲み忘れや飲み間違いが発生してもリアルタイムに見守りができないという課題があります。その課題を解決するための製品として、本人・家族・薬剤師に優しい「スマート薬箱®」を開発中であり、2024年度の商品化を目指しています。
■実証事業の各社・自治体の役割
社名 | 役割 |
---|---|
会津若松市地域づくり課、高齢福祉課 | 高齢化の進展等による地域課題に対応するため、地域住民が主体となったコミュニティ活性化の取り組みを支援 |
会津若松市内の地域運営組織 「みんなと湊まちづくりネットワーク」 | 2017年からコミュニティ情報プラットフォーム「みなとチャンネル」を導入し、さまざまな分野のコミュニティの取り組みを推進 |
アイラ株式会社 本社:東京都千代田区 代表取締役社長 四ノ宮 力 |
今回の実証事業のプラットフォーム「ささえiコミュニティサービス®」を運営 |
SMK株式会社 本社:東京都品川区 代表取締役社長 池田 靖光 |
服薬お知らせアラーム機能、薬箱の引き出しの開閉状態のクラウドへの送信機能などで薬の飲み忘れや飲み間違いを防止する「スマート薬箱®」を開発 |
NTT PARAVITA株式会社 本社:大阪府大阪市 代表取締役社長 中野 康司 |
シート型センサーで取得した睡眠データを元に睡眠改善のアドバイスを行うサービス「ねむりの見守り」を運営 |
株式会社アインホールディングス 本社:北海道札幌市 代表取締役社長 大谷 喜一 |
スマート薬箱から送信される引き出し開閉のデータを薬剤師がクラウド上で閲覧し、患者へ服薬支援アドバイスを実施 |
ALSOK福島株式会社 本社:本社:福島県郡山市 代表取締役社長 前田 泰彦 |
利用者の安否が確認できない場合、ガードマンが現地確認を実施、必要に応じ関係機関(消防・警察)に連絡し対応 |
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問い合わせ先
TEL 03-3785-5334 広報室 古田 尚之